Satwik は樹林AI のソフトウェアエンジニア。IIT Palakkad で機械工学を学び、IIT Hyderabad で AI 研究に取り組んだ後、大学最終学期にインターンとして樹林AI に参加しました。樹林AI が彼にとって初めての会社です。

Satwik は子どもの頃からものづくりがしたくて、それが機械工学を専攻した理由でした。
でもソフトウェアに触れ始めると、自分には別の開発サイクルのほうが合っていると気づきました。
「機械工学では、アイデアが実際に使えるものになるまでに数週間から数か月かかることもあります。ソフトウェアなら、フィードバックのサイクルはずっと速い。何かをつくって、リリースして、お客様が実際に使っているところまで見ることができます。そのスピードが自分には合っていると気づきました。」
機械工学を学びながら、独学でソフトウェアを学び始めました。その後、IIT Hyderabad で研究インターンの機会を得て、材料科学の課題に AI を応用する研究に取り組みました。
当時、この分野にはまだ確立されたやり方がほとんどありませんでした。二つの分野が交わる領域に取り組んでいる教授はごくわずかで、周囲の博士課程の学生や研究者たちでさえ、試行錯誤しながら進めている状態でした。
「本当に新しい分野でした。取り組んでいる教授はごくわずかで、研究自体もほとんどありませんでした。経験豊富な人たちでさえ、まだそれほど多くを知っているわけではなかった。だから常に新しいものを探して、学んで、実装していました。」
初めて、周りの誰も必ずしも答えを知らない問題に取り組むようになりました。
「このインターンで、最新の AI、アルゴリズム、テクノロジーを理解するための基礎を身につけました。問題にどう向き合い、どう解決方法を見つけていくのかを学びました。」
Satwik はすでに、大学の採用活動を通じて大企業から内定を得ていました。それでもスタートアップを探していたのは、何百人もの新入社員の一人になる大企業よりも、スタートアップのほうがはるかに急速に成長できると考えていたからです。
友人の Likith はすでに樹林AI でインターンをしていました。Likith から連絡があり、自分たちが何をつくっているのかを聞きました。
「完全に衝撃を受けました。すぐにネットで会社を調べたんですが、正直、当時はまだほとんど情報がありませんでした。」
最初の面接は Farz と、2 回目は Rise と行い、1 時間以上にわたって話しました。樹林AI がどのように始まったのか、一つのシンプルなプロジェクトがどのようにプロダクトになり、会社へと成長していったのか。そして、大手グローバル企業ではなくスタートアップを選ぶとはどういうことなのかについて話しました。
「その話をした後、すごく入りたいと思うようになりました。プロダクトのビジョンにも、自分が取り組むことになる仕事にも惹かれました。」
Rise は、明日から始められるかと聞きました。そのあと、「今すぐ始められる?」と聞きました。Satwik の現地時間では午後 5 時でした。
「『うん、やろう。今から始められる』と答えました。アカウントなどを全部つくってもらって、その日のうちに仕事を始めました。」
最初に任された仕事の一つが、お客様のシステムを樹林AI と連携させることでした。普段その作業を担当しているエンジニアたちは休暇中。Satwik はそれまで一度も同じような仕事をしたことがなく、与えられた時間は 3 日間でした。
そこで、まず二つのシステムを同時に理解するところから始めました。お客様のシステムがどう動いているのかを学び、樹林AI の既存アーキテクチャも、二つをつなぐために必要な範囲まで理解する。Likith と一緒に取り組みました。
完成したのは朝の 4 時か 5 時頃でした。
その 30 分後には、Rise がお客様へのデモを予定していました。
「本当にギリギリで間に合いました。」
入社してすぐに、会社のスピードを体感することになりました。そして Satwik は、自分が求めていたスピードをそこで見つけました。
「開発のスピードはものすごく速く、それが一番大きな違いです。のんびりしながら新しいことを試すという感じではありません。やるべきことがあれば、できるだけ早く完成させなければならない。そして、きちんと動くものでなければなりません。」
その後 Satwik はプロダクトチームの一つを率いるようになり、樹林AI のエージェントを支える基盤システムの開発にも携わりました。

Satwik は、自分が携わった主要な二つのシステムを、樹林AI のプラットフォーム上でエージェントを支える基盤レイヤーだと説明します。
一つ目はナレッジです。企業には、お客様からの質問に答えるためにエージェントが必要とする情報を含んだ文書が、数千から数万件存在することがあります。それらの文書は、形式も構造もさまざまです。ナレッジシステムは、その情報をエージェントが使える形にし、数秒以内に正しい答えを取り出せるようにする必要があります。
二つ目はツールです。Satwik が最も誇りに思っている部分でもあります。
「情報を探して答えを返すチャットボットはたくさんあります。でも、私たちのエージェントがもたらす本当の変化は、実際に行動できることです。EC プラットフォームでも、不動産でも、ほかの業界でも、ツールをつくれば、エージェントにそのアクションを実行させることができます。お客様自身が、エージェントに何ができるようにしたいのかを自由に選べるんです。」
一つは、エージェントが知るべき情報にアクセスできるようにする。もう一つは、その情報を使って実際に何かをできるようにする。
ただ、一つ目を正しく機能させるのは、見た目ほど簡単ではありません。
例えば、スプレッドシートは一見すると構造化されています。でも、中に入っている情報まで構造化されているとは限りません。Satwik は、従来型の大企業のお客様が使っている文書で、このケースを何度も目にしました。
「スプレッドシートを使っているお客様を本当にたくさん見てきました。スプレッドシート自体は構造化された文書ですが、中にある実際の情報はまったく構造化されていないことも多いんです。エージェントは、その非構造化情報を理解して、実際の答えに結びつける必要があります。」
チームは、システムがその違いを自動的に認識し、それぞれのケースに応じて処理できるようにしました。その結果、精度は大きく向上しました。
Satwik が入社した当初は、アーキテクチャをどう設計するかは通常、別の人が決めていました。
タスクを受け取り、どう実装するかを考え、チームリードに方針を確認してもらってから、開発を始めていました。
自分自身がチームリードになると、その責任は逆転しました。
「チームリードの指示のもとで機能を実装するのではなく、自分で正しいアプローチを見つけ、チームと話し合い、仕事を分担し、全員がその方針を理解していて、作業を妨げる問題がないことまで確認しなければならなくなりました。」
それは、コードが動くかどうかだけではなく、その先まで考えるということでもありました。
Satwik は、お客様が実際にその機能を使い、1 時間かけて説明を受けなくても理解でき、その機能によって本来の業務にかかる時間を減らせて初めて、成功した機能だと考えています。
「成功した機能なら、お客様は毎日使います。役に立って、使いやすく、バグも多すぎてはいけない。私たちの前線配備のエンジニアやカスタマーチームが 1 時間のミーティングで説明しなくても、理解できるものであるべきです。そして実際に時間を節約したり、生産性を上げたりして、ほかの仕事に集中できるようにしなければなりません。」
Satwik が次に進みたいと考えたのは、「どうつくるべきか」を理解するところから、そもそも「なぜつくるべきなのか」を理解するところでした。
機能の要望の背景にある、お客様の課題をもっと深く理解したいと考えるようになりました。
「お客様のペインポイントやビジネス価値について、もっと学びたいです。プロダクトチームから渡されたものを実装するだけではなく、お客様にとって実際に何が役立つのか、何が良いプロダクトになるのかを自分から提案できるようになりたいです。」
同じテクノロジーを使って自分のために何をつくりたいかと聞くと、答えはシンプルでした。一日を通して届くすべてのメッセージを確認し、本当に重要なものを判断して、優先順位のついたタスクリストに変えてくれるエージェントです。
「優先順位に沿って、自分のタスクを終わらせることだけに集中したいんです。」
そして最終的には、企業向けソフトウェアと、そうした個人向けエージェントとの境界そのものがなくなってほしいと考えています。
「誰もがプライベートでも使えるようになって、日常生活ももっと効率化できたらいいと思います。仕事とプライベートで、まったく別々のものを使わなければならない必要はないはずです。」
Satwik は、樹林AI で働く感覚を独特な表現で説明します。
まだ泳ぎ方をよく分かっていないうちに、プールに放り込まれるところを想像してみてください。
「いつも、完全に居心地がいいわけではない。でも、何も分からなくて完全にストレスを感じるほどでもない。そんな中間の状態にいます。なんとか浮かびながら、成長しようとして、目の前のタスクをやり遂げようとしています。」
やがて、少しずつ泳げるようになります。
すると、プールが大きくなります。
「その繰り返しです。今のタスクに少し慣れてきたと思ったら、次は責任が大きくなる。その中間の状態にいることが、いつしか日常になっていく。そうやって、本当に成長していくんです。」
Satwik は、入社したばかりの頃に誰かがそれを教えてくれていたらよかったと思っています。
最初の数週間は、難しいタスクと厳しい締め切りを前に、本当に自分に終わらせられるのだろうかと思うこともありました。もしできなかったら、周りにどう思われるのかも気にしていました。
お客様とのシステム連携も、その一つでした。システムのことは分からない。普段担当している人たちは不在。デモの時間は迫っている。朝 4 時になっても、Likith と作業を続けていました。それでも、やり遂げました。
時間が経つにつれて、そうした状況も特別なことではなくなりました。不確実さそのものは変わりません。でも、自分の働き方を自分で決められる自由があるからこそ、Satwik はその不確実さの中で仕事をすることが上手くなっていきました。
Satwik はインドを拠点に、自分でスケジュールを管理しています。やるべきことを終わらせるために一晩中働き続けた夜もあれば、必要なときには仕事から離れられることもありました。
樹林AI は Satwik にとって初めての会社なので、彼が本当に知っている働き方はこれだけです。
「ここが初めての会社で、最初からずっとこの働き方をしてきたので、かなりこだわりを持つようになりました。またこういうカルチャーの会社を見つけるのは難しいかもしれないと思います。」
そして、話は再びプールに戻ります。
すべてが簡単に感じられるところまで、本当にたどり着くことはありません。次の挑戦が大きくなったときに、うまく浮かんでいられるようになっていくだけです。その居心地の悪さが、いつしか普通の生活、普通の仕事になっていくんです。
— Satwik Govardanam、エンジニアリング
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樹林AIは、高い成果を追求する企業のためのAIエージェントを開発しています。メール、電話、メッセージングといったあらゆるビジネスコミュニケーションと、その背後にある業務フローを自動化し、人と組織を定型業務から解放。創造性と意思決定に集中できる環境を実現します。
創業から短期間で世界有数の急成長を遂げ、現在は日本、韓国、シンガポール、米国、英国、インド、マレーシア、タイ、インドネシアなど世界各地で事業を展開しています。すでに複数の大手企業に導入され、既存のツールやシステムとシームレスに連携しながら、105以上の言語で業務を遂行。深刻化する労働力不足という社会課題に応え、企業が次の成長へと踏み出すための基盤となることを目指しています。
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