Kshitij は IIT Palakkad で情報工学を学び、大学最後の学期を終える前の 2025 年 1 月に、樹林AI 最初期のエンジニアの一人として入社しました。プロダクトの土台づくりに携わり、一人ひとりのお客様が会社の未来を左右する環境でソフトウェアを作るとはどういうことかを学びました。

Rise が IIT Palakkad にエンジニア採用で訪れたとき、Kshitij は求人票を見るときにいつもしていることをしました。
真っ先に技術スタックを確認したのです。
「求人票を見ると、最初に確認するのは必須スキルです。多くの会社では、入社後にそのまま使うことになる技術スタックが並んでいます。でも樹林AI は、自分だったら選ぶと思っていた T3 スタックそのものでしたし、大学のプロジェクトでもずっと使ってきました。まるで自分のために書かれた求人票のように感じました。」
家族は、スタートアップに入ることを少し心配していました。
「長く続けるつもりなのか、それとも短期的なリスクを取るだけなのか、と聞かれました。私は『このビジョンを信じている』と答えました。すると、『そこまで信じるなら、全力でやってみなさい』と言ってくれました。」
内定通知が届いたその日に、彼は契約書へ署名しました。
「Rise に『ちゃんと契約書は読んだの?』と聞かれました。もちろん読んでいました。でも、面接の時点でもう決めていたんです。チームのレベルの高さも、みんなの考え方も分かっていました。この人たちと一緒にプロダクトを作りたいと、その場で思いました。」
彼が入社した当時、エンジニアの数はまだ多くありませんでした。
誰一人として、自分の担当だけをこなせばいいという立場ではありませんでした。
「全員が大きな責任を担っていて、一人ひとりの貢献が本当に欠かせませんでした。」
入社して間もなく、最初の実践的な仕事が任されます。
あるお客様が、電話対応ができる AI を必要としていました。そして、それをすぐに作らなければなりませんでした。
「大学最後の学期と両立しながら、5〜10 日間、とにかくひたすら開発を続けました。デモでは、私のノートパソコン上のサーバーで、そのままプロトタイプを動かしていました。電話が切れないように、ずっとスリープしないようにしていたんです。かなり変わったやり方でしたが、コンセプトを証明することはできましたし、ちゃんと動きました。」
そのシステムは、親友と二人で開発しました。
そして、そのノートパソコン上のプロトタイプを、そのまま本番環境まで作り上げました。
初期のプロダクトは、ほとんどがそんなふうに作られていったのです。
Kshitij が最初の数か月で作ったものの多くは、今でも樹林AI のプロダクトの中で動き続けています。
「最初はエージェントが一つしかありませんでした。それを、数百万のエージェントを動かせるアーキテクチャへと作り直しました。当時は通話履歴もなく、実際にどれくらいの時間セッションが続いているのか把握する手段もありませんでした。つまり、時間が延びるたびにコストだけが増えていたんです。」
その後、樹林AI 1.0 から樹林AI 2.0 への大規模なアーキテクチャ移行が始まります。
前例も設計図もない、高いリスクを伴う移行でした。
Kshitij はその中心となり、この移行を可能にする土台となるコードベースを、一人で書き上げました。
「この移行は本当に大きな挑戦でした。最初の一歩となる重要な部分は、私が主導して作りました。そのあとチームのみんなが改良を重ねてくれましたが、誰かが最初に道を切り開いて、向こう岸へ渡るための橋を作らなければならなかったんです。」

Kshitij は、あとから入社する人たちに、創業初期についてぜひ知ってほしいことがあると言います。
大変だったということだけではありません。
当時、どんな空気の中で仕事をしていたのか、その感覚です。
「まさに戦時中のような状態でした。一件一件の契約が会社の命運を左右していました。お客様から『この日までにこの機能が必要です』と言われたら、間に合わせないという選択肢はありませんでした。もしリリースできなければ、お客様はいなくなってしまいます。その現実があったからこそ、全員がものすごい集中力で開発していました。」
とはいえ、真剣さと楽しさは両立していました。
「親友とは学生寮の隣同士の部屋に住んでいて、一緒に機能を作って、テストして、リリースして、そのサイクルを何度も繰り返していました。今ならコードレビューをお願いするときはチャットでメッセージを送ります。でも当時は、ノートパソコンを持って隣の部屋へ歩いて行くだけでした。だから今でも、長いチャットのやり取りより直接電話するほうがいいと思っています。対面なら 5 分で直せるバグでも、テキストだけだと 30 分は簡単にかかってしまいます。会社が大きくなっても、すぐに話して、一緒に解決するこのカルチャーだけは残していきたいですね。」
そんな日々の中でも、会社を疑ったことは一度もありませんでした。
ただ、一つだけ、「信じている」が「確信」に変わった瞬間がありました。
「英語の音声モデルはすでにかなり完成度が高かったんですが、私たちが本当に解決したかった日本語は、まだ誰も解けていませんでした。それを私たちが実現できたとき、競合と比較していたお客様から『これまで聞いた中で一番自然な日本語音声だ』と言われたんです。それが私たち最初の強みになりました。その土台ができた瞬間、『樹林AI はこの先も成長していける』と確信しました。」
大学では、Kshitij はコードを書いていました。
しかし樹林AI に入ってから学んだのは、お客様が求めたものをそのまま作ることと、お客様の本当の課題を解決することは、必ずしも同じではないということでした。
あるお客様を担当していたとき、そのお客様からは次々と新しい機能の要望が寄せられていました。
ですが、そのすべては実は一つの小さな課題に行き着いていたのです。
「一つの根本的な課題を解決するために、お客様はまったく別の機能を要望していました。その経験から二つの大きなことを学びました。一つ目は、お客様から要望を受けたら、必ず『なぜそれが必要なのか』まで掘り下げること。二つ目は、私たちのコードは実際に人が使うものだから、堅牢であることはもちろん、誰にでも直感的に使えるものでなければならないということです。創業当初はデザイナーがいなかったので、プロダクトもエンジニアが設計していました。でも、エンジニアはどうしてもエンジニア向けに設計してしまいます。そのとき初めて、普段エンジニアではない人でも迷わず使えるインターフェースをどう作るかを、本気で考えるようになりました。」
もちろん、愛情を込めた呼び名です。
樹林AI で活躍する人は、カルチャーを体現している人です。そして Kshitij は、そのカルチャーが受け継がれていくよう支えている一人でもあります。
彼が自分の仕事の進め方を説明するとき、よく使うのが GTD(Getting Things Done) です。
「例えば、明日の朝ゴミを出さなければならないとします。多くの人はアラームを設定したり、リマインダーを入れたりします。でも一番確実なのは、寝る前にゴミ袋を玄関の前へ置いておくことです。朝になれば必ず目に入ります。私は実行しなければならないことは、すべて書き出して頭の中から追い出します。1on1 の前には、話す内容もすべて整理してあるので、すぐに意思決定まで進めるんです。」
Kshitij のチームでは、樹林AI のハンドブックにある通り、ミーティングメモを取ることが必須です。そして、その理由も数字で説明できます。
「設計ミーティングで重要な質問を一つ聞き逃すだけで、答えをもらうまでに 2 日、その修正を実装してリリースするまでにさらに 2 日かかります。たった一行、きちんと記録しておくだけで防げたことに、4 日も費やす余裕なんてありません。」
オンボーディングについても、彼の考え方は同じです。
「新しく入ったエンジニアは、ハンドブックをしっかり読めば、オンボーディング担当に何度も確認しなくても仕事を進められるべきです。もし何度も聞かなければならないのであれば、改善すべきなのはドキュメントのほうです。」
その考え方は、エンジニアリングにもそのまま通じています。
コントロールできるのはプロセスだけで、結果は後からついてきます。
「本当にコードを書くことが好きなら、誰にも頼まれていない細かい部分にまで、とことんこだわるようになります。そういう目に見えない積み重ねこそが、最終的には使う人に伝わるんです。もし『機能を一つ終わらせること』だけが目的なら、平凡なものを作るのは簡単です。でも樹林AI の基準は、そんなに低くありません。手を抜いた仕事がレビューを通ることはありません。最後は、自分自身が使いたいと思えるプロダクトを作らなければいけないんです。」
それが、Kshitij が最初に抱いた樹林AI の印象でした。
「Rise に『このアイデアはどこから生まれたんですか』と聞いたことがあります。すると、『メール自動返信ツールを作ったら、お金を払ってでも使いたいという人がいた。それで売り始めたんだ』と言うんです。本人はとても簡単そうに話しますが、実際はまったくそんなことはありません。樹林AI 2.0 の移行が完了したあと、『2 年前の時点でそこまで見えていたなんて、本当にすごいです』と伝えました。すると Rise は、『最初から頭の中では全部見えていたよ』と答えたんです。」
今でも彼は、この会社を「おかしな会社」だと思っています。
ただ、その意味は以前とは少し違います。
「私たちが作っているのは、繰り返し発生する業務を AI に任せることで、高い成果を出す人たちが本当に価値のある仕事に集中できるようにするプラットフォームです。『競合との一番の違いは何ですか』と聞かれたら、私は迷わず Rise と、そのプロダクトに対する圧倒的なビジョンだと答えます。」
学生寮の部屋で、自分のノートパソコンの上で動かしていた電話 AI エージェントは、今では実際にお客様の電話対応をしています。
それでも、なぜ今も樹林AI にいるのかと聞かれたときの答えは、入社した最初の頃から変わっていません。
ここでは、本当に価値のある仕事は必ず評価されます。継続して成果を出し、自分の責任範囲を広げていけば、それに見合った評価は必ずついてきます。多くの会社では社内政治に時間を取られますが、樹林AI にはそういう摩擦が一切ありません。私たちは、質の高い仕事をすることだけに集中しています。あとは、成果がすべてを語ってくれるんです。
— Kshitij Ghodake,エンジニアリング
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樹林AI は、高い成果を追求する企業のための AI エージェントを開発しています。メール・電話・メッセージングといったあらゆるビジネスコミュニケーションと、その背後にある業務フローを自動化し、人と組織を定型業務から解放。創造性と意思決定に集中できる環境を実現します。
創業から短期間で世界有数の急成長を遂げ、現在は日本、韓国、シンガポール、米国、英国、インド、マレーシア、タイ、インドネシアなど世界各地で事業を展開。すでに複数の大手企業に導入され、既存のツールやシステムとシームレスに連携しながら、105以上の言語で業務を遂行しています。深刻化する労働力不足という社会課題に応え、企業が次の成長へと踏み出すための基盤となることを目指しています。
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