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Pavana は、複雑なシステムをシンプルに感じさせるデザインで、受賞プロダクトを生み出しました。今、その考え方を AI エージェントに活かしています。

Pavana は樹林AI のプロダクトデザイナーです。SaaS、AI、ゲーム、E コマースなどの領域で 3 年以上のデザイン経験があります。インドを拠点に、リモートで働いています。

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エンドユーザーには複雑さを感じさせない。それこそが大切です。

樹林AI に入社する前、Pavana は 2 年間、グローバルなカジノ事業向けに 25 以上のプロダクトのデザインに携わっていました。その多くはバックエンド中心のもので、運営者向けのダッシュボード、複数のカジノ施設にまたがる大規模な顧客データベースを管理する CRM システム、パフォーマンス管理ツール、会計ツール、そしてそれらのデータをつなぐシステムなどです。

その一つが Engage AI で、Pavana は約 8 か月間、唯一のデザイナーとして携わりました。このプラットフォームは、市場を管理し、異なるプレイヤー層の顧客行動を分析し、どのオファーをいつ送るべきかを判断し、その意思決定に必要なデータをつなぐものでした。

Engage AI はその後、2024 年の Global Gaming Awards で「Product Innovation of the Year」を受賞しました。

これほど多くのプロダクトに携わった経験から、Pavana が今でも大切にしていることがあります。裏側のシステムが複雑であればあるほど、表側の体験をシンプルに感じさせるためには、より多くの工夫が必要になるということです。理解していないものを、シンプルにすることはできません。

「ゲーム業界で学んだことの多くは今にも活きています。プロダクト自体がとても視覚的だった一方で、会計、パフォーマンス管理、顧客管理などのバックエンドツールもデザインしていました。顧客データベース全体を管理する CRM をデザインしているようなものでした。お客様が何を好むのか、どこに滞在したのか、それらすべてがどうつながっているのかまで考える必要がありました。」

この経験から、個々の画面だけではなく、その先まで考えるようになりました。数ステップ先で何が起こるのか、一つの操作の裏側にどんなデータがあるのか、そしてユーザーがデザイナーの想定していなかった動きをしたらどうなるのかまで考えます。

「デザイナーは、何でもできる必要がある仕事です。良いプロダクトや機能を作るには、そうしたことをすべて理解する必要があります。リサーチの仕方が分からず、問題をきちんと理解できなければ、うまく機能するものをデザインすることはできません。」

それまで Pavana は、大手の多国籍企業でキャリアを積んできました。

そんなとき、Twitter である投稿を目にしました。

別の会社で 5 回の面接を終えていたとき、Rise にメッセージを送りました。

Pavana は、AI がプロダクトにどのように取り入れられているのかに注目していました。しかし目にするものの多くは、既存のプロダクトに AI 機能を後付けしたように感じられました。彼女が働きたかったのは、AI がプロダクトそのもののあり方を根本から形づくっている場所でした。

Rise が Twitter にプロダクトデザイナーの募集を投稿すると、その日のうちにメッセージを送りました。

当時、すでに別の大手企業で 5 段階の面接プロセスまで進んでいました。

「多くの場合、既存のプロダクトに AI を追加しているだけです。大きなアプリの中に小さなチャットボットを入れて、それを AI プロダクトと呼んでいます。私は、会話型 AI が実際にどう機能するのかを理解したいと思っていました。樹林AI がコミュニケーション AI とエージェントを作っていると知って、そちらのほうがずっと面白いと感じました。」

方向転換しようと思った理由は、もう一つありました。それまで働いてきた会社はすべて大手の多国籍企業でした。その環境で何を学べるかは分かっていました。でも、スタートアップで働いた経験はありませんでした。

「スタートアップなら、たくさんのことを学べて、大きな責任も持てると思いました。それが自分の求めていたものでした。今はさまざまな部署と関わりながら、多くのことにオーナーシップを持って仕事ができていて、それが本当に楽しいです。ここで 1 年働いた今、もう一度選ぶとしても、同じ決断をすると思います。」

樹林AI では、すべてが同時に動き始めました。

Pavana は複雑なプロダクトを横断して働くことには慣れていました。樹林AI で変わったのは、そのスピードと、同時に対応しなければならない仕事の多さでした。

アプリにはデザインが必要でした。ウェブサイトも作り直していました。マーケティングにはビジュアル素材が必要でした。複数のエンジニアリングチームが、それぞれ異なるスケジュールと要望を抱えながら、同時に開発を進めていました。

「最初は、すべての仕事を管理するのが本当に大変でした。ウェブサイトに取り組んでいる途中でマーケティングから連絡が来て、さらにエンジニアからアプリについて連絡が来る、という感じでした。」

何を先に進めるべきか、自分なりの判断方法を作る必要がありました。

まず、すべてをリストにします。そこから、依頼された順番ではなく、緊急度とお客様への影響を基準に優先順位を決めます。アプリの仕事は、エンジニアリングの締め切りが数日後ということもあるため、優先されることが多くなります。複数の仕事が同じくらい緊急なら、お客様からの要望を優先します。

「すべてのタスクをリストにして、何を先に進める必要があるかで優先順位をつけています。アプリの締め切りは 2〜3 日後ということもあるので、ウェブサイトのような仕事より先になることが多いです。そして、全部が優先事項に見えるときは、お客様からの要望を優先します。」

課題は、単純に仕事量が増えたことではありません。それぞれに必要な深さを失わずに、まったく異なる種類の仕事を行き来する方法を学ぶことでした。

Pavana とチーム

参考にできるデザインパターンが、いつもあるとは限りません。

これまでの Pavana の経験の中には、すぐに活かせるものもありました。情報量の多いものを分かりやすくする方法も、複雑なシステムの上にシンプルなインターフェースを作る方法も、すでに知っていました。

AI プロダクトには、それとは異なる課題がありました。

「AI プロダクトは少し違います。以前は、主にデータベースのダッシュボードや会計などのプロダクトを担当していました。ここではチャットやエージェントのようなものがあり、AI 自体がどう動くのかも理解する必要があります。他のプロダクトがどう取り組んでいるかを見て、そのパターンが本当に自分たちのプロダクトにも合うのかを考え、そこから自分たちは何を変えるべきかを考えます。樹林AI では常に新しいことを学び、それをデザインに取り入れています。」

樹林AI には、ナレッジ、エージェント、チャット、チケットなど、それぞれ性質の異なるプロダクト領域と、それらをつなぐさまざまなシステムがあります。従来の SaaS プロダクトでは自然なデザインパターンでも、ユーザーが AI エージェントを設定したり、ナレッジをどう構造化するかを決めたりするときには、必ずしも同じように機能するとは限りません。

他のプロダクトから参考になるものを見つけられることもあります。

見つからないこともあります。

Pavana が特に気に入っている仕事の一つは、参考になる事例をなかなか見つけられなかった課題から始まりました。最初に考えた方法は Rise がイメージしていたものとは少し違っていたため、もう一度考え直し、他にどんな操作方法があるかを探しながら、さまざまなアイデアを試しました。

最終的に、樹林AI アプリのノートとナレッジのセクションに、ピル型のインタラクションを考案しました。ユーザーがカーソルを合わせ、インターフェース上から直接、新しいフィールドやタスクを作成できる仕組みも含まれています。

「自分でいろいろ試し始めて、気づいたらすごくいいものになっていました。カーソルを合わせて、新しいフィールドや新しいタスクを作れるところとか……そういうインタラクションが全部すごく気に入っています。たぶん、ここでこれまでデザインした中で一番好きなものです。」

そのまま応用できるテンプレートはありませんでした。インタラクションそのものを理解し、さまざまな方法を試し、このプロダクトにとって何が最適なのかを考える必要がありました。

樹林AI のウェブサイトをリニューアルしたときも、同じようなプロセスを経験しました。Pavana はそれまで Webflow を使ったことがなかったため、サイトをデザインして構築しながら、同時に Webflow の使い方も独学しました。

今では、それが当たり前になっています。システムを学びながら、そのシステムのためにデザインする。

4 つのプロダクトチーム、2 人のデザイナー、そして決めるべきことはたくさんあります。

現在、Pavana は複数のチームを横断して働き、それぞれのチームごとに個別のミーティングに参加しています。Pavana と樹林AI 最初のデザイナーである Cy は、それぞれ自分のデザインスタジオを担当しながら、プロダクトの成長とともにデザインパターンや意思決定がばらばらにならないよう、毎日情報を共有しています。

「Cy が自分に必要なものと似たものを作っているなら、最初から作り直すのではなく、それを使うことができます。できるだけ頻繁に情報を共有するようにしています。デザイン上の判断について Cy に相談することも多く、フィードバックをもらって、一緒に機能を改善しています。」

ほぼすべての新機能で、Pavana はデザインを始める前に、まず何か新しいことを学ぶ必要があります。

「新しく作る機能は、私にとっても毎回新しいものです。エンジニアにデザインを伝えるのは私なので、まず自分自身が理解する必要があります。それを繰り返す中で、かなり自信がつきました。自分にとって新しいものであっても、理解して、デザインを考え抜いて、何を実現したいのか説明できると分かるようになりました。」

その考えをエンジニアリングチームに明確に伝えることは、今も改善し続けていることの一つです。

Figma 上では完璧に見えるデザインでも、実際に誰かが実装しようとすると、答えのない疑問が残ることがあります。Pavana は、実装が始まる前に、さまざまな状態やエッジケース、そしてエンジニアが必要とする情報まで、より先を見越して考えるようになりました。

「デザイナーとして、自分のデザインをきちんと伝える必要があります。エンジニアに渡す前に、すべての画面について考え抜かなければいけません。そこは今も改善しているところです。引き継ぎが十分に明確でないと、あとから何度もやり取りが発生してしまいます。」

エンジニアリングチームとこれほど密に働くことで、完成していない仕事に対する考え方も変わりました。

Pavana は細部を大切にします。同時に、プロダクトが速いスピードで動いているときには、すべての細部が完璧になるまで待つことが、必ずしも正しい判断ではないことも分かっています。

「機能をリリースしたあとでも改善できます。でも、まずはリリースして、そこから作り続ける必要があります。それはウェブサイトをデザインしていたときに Rise から学んだことです。」

だから、改善したいことを常にリストに残しています。

アプリを使っているときに、もっとスムーズにできそうな操作や、あとで見直したい細かな部分に気づけば、書き留めておきます。すぐに改善できるものもあれば、余裕ができてから戻るものもあります。

リリースしたからといって、もっと良くできる部分が見えなくなるわけではありません。

プロダクトについて学べば学ぶほど、デザイン以外のことも学びたくなっています。

Rise と働くことで、Pavana は次に何を学びたいのかについて、より広く考えるようになりました。

「Rise が会社を経営しながら大学でも学んでいるのを見て、修士号を取りたいという気持ちがさらに強くなりました。もっと強いプロダクト思考を身につけたいです。それに最近は、マーケティングもすごく面白いと感じるようになりました。」

彼女の役割がすでに会社のさまざまな領域にまたがっていることを考えると、その好奇心は自然なものです。機能をデザインするには、その裏側にあるエンジニアリング、お客様が抱える課題、そしてプロダクト自体がどうあるべきかを理解する必要があります。ウェブサイトやマーケティングに携わることで、同じプロダクトが外からどのように理解されるのかという、別の視点も得ました。

Rise からのフィードバックを通じて、最初に出した答えのさらに先を見ることも学びました。

「Rise にデザインを見せると、たいてい私が考えていたところより 1〜2 ステップ先まで考えています。自分では考えていなかった別の視点をもらって、そこから戻って、さらにデザインを深めていきます。」

そして、最初から正しい答えを持っていなくてもいいと思えるようになりました。

「ここには学べる余地があります。何かを間違えても、そこから学んで、戻って、次はもっと良い仕事ができます。」

仕事以外では、意識的に気持ちを切り替えています。Spotify にはドラマチックな名前をつけたプレイリストがたくさんあり、どれもだいたい 10〜12 曲で、デザインをしている間に流しています。仕事が終われば、のんびり遊べるゲームをします。時間があれば旅行にも行きます。インドからリモートで働いていた Pavana にとって、Bali でのオフサイトは、樹林AI のメンバーのほとんどと初めて直接会う機会になりました。

1 年後、Pavana は、こうして考えたことを、もっと速く人が実際に使えるものへ変えられるようになりたいと考えています。

デザインをもっと速く改善できるようになりたいです。そして、アイデアを実際に作れるものへ変えるスピードも、もっと上げたいです。

Pavana U、デザイン

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樹林AIについて

樹林AIは、高い成果を追求する企業のためのAIエージェントを開発しています。メール、電話、メッセージングといったあらゆるビジネスコミュニケーションと、その背後にある業務フローを自動化し、人と組織を定型業務から解放。創造性と意思決定に集中できる環境を実現します。

創業から短期間で世界有数の急成長を遂げ、現在は日本、韓国、シンガポール、米国、英国、インド、マレーシア、タイ、インドネシアなど世界各地で事業を展開しています。すでに複数の大手企業に導入され、既存のツールやシステムとシームレスに連携しながら、105以上の言語で業務を遂行。深刻化する労働力不足という社会課題に応え、企業が次の成長へと踏み出すための基盤となることを目指しています。

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2026年9月1日
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